こんにちはLeonardo.Aiを無料でどこまで使えるか研究しているAi画像研究員「のぼりき」です。
画像生成AIが出力する画像に関して、時折、望む向きを向いてくれないという問題が発生することがあります。
例えば、被写体が正面を向いてくれない場合などに、AIを制御するための特定の指示を使うことができます。これを「アングル」と呼びます。
画像生成AIは、まるで実際にカメラで写真を撮っているようなイメージを持っています。
つまり、生成された画像がカメラで捉えた写真のようなものです。
具体的な被写体の向きに合わせて、AIに適切な指示を与えることで、希望する絵を生成することができます。
カメラに対する被写体の向きや配置に応じて、適切なプロンプトを選び、それに基づいて絵を生成する仕組みです
カメラの角度をコントロールするプロンプト アングルとは
カメラの位置や向きを変えることで、被写体を異なる角度から捉えることが可能です。
アングルを変更することで、被写体の印象や雰囲気を大きく変化させることができます。
アングルの使い方は、写真や動画の表現力を著しく拡張してくれます。
意識的にアングルを考えながら撮影することで、より魅力的な写真や動画を制作することができます。
被写体が正面を向いている絵と後ろを向いている絵では、与える印象が全く異なります。
絵を通じて伝えたいメッセージを表現する上で、アングルは極めて重要な要素となります。
次に、Leonardo.Aiがどのようなプロンプトでどのような成果物を生成できるかを探ってみましょう。
キャラクターのサイズなど反映されやすくするため、背景のプロンプトを追加しています。
今回はプロンプトが反映されやすくするため、アングルのプロンプトは全て一番前に記載していきます。
モデルはAnime Pastel Dream、Alchemyは使わず、Prompt magicはV2を使用しています。
また画像がおかしくならないようにネガティブプロンプトを追加しています。
Head-on :正面を向く画
被写体とカメラが正面を向いているアングルです。
このアングルは、被写体の顔や表情をよく見ることができるため、ポートレートによく使用されます。
Head-on
オリジナル
結果は両方ともに正面をむいている絵になります。
Profile:横を向く画
被写体の顔が横を向いているアングルです。
このアングルは、被写体の顔の輪郭や特徴をよく見ることができるため、ファッションや雑誌の撮影によく使用されます。
Profiel
オリジナル
綺麗に横顔の描写になりました。
Left side view
Right 90 degrees side view
Low-angle:低い位置からの画
カメラが被写体よりも低い位置から撮影されたアングルです。
このアングルは、被写体をより大きく、より力強く見せることができます。
Low-angle
オリジナル
こちらもプロンプトが効いています。若干下からの構図になっています。
High-angle:高い位置からの画
カメラが被写体よりも高い位置から撮影されたアングルです。
このアングルは、被写体をより小さく、より弱く見せることができます。
High-angle
オリジナル
こちらは上からの撮影角度にはなっていません。人物だけのプロンプトでは効きにくいようです。
背景に上から見るようなプロンプトを追加してみます。
High-angle
High-angle,rooftop background
街並みは上から見た構図になっています。しかし被写体はあまり上から見たようになっていないです。
full body削除
上からではなくなっています。
High-angle,full body削除,背景なし
斜め上から出てきました・・・。睨まれてる
high angle of 〇〇〇
何も変わってません。
high angle of 〇〇〇,background
それらしい画像が!
このようにプロンプトの位置や修飾語の使い方によって出力される絵が大きく変わることがわかります。
from aboveのプロンプトで出力した画
上から見た視点のアングルは背景に大きく影響を受けます。思い通りに出力するのが難しい構図です。
Over-the-shoulder:肩越しの画
カメラが被写体の肩越しに撮影されたアングルです。
このアングルは、被写体と被写体の背後に見えるものを同時に見ることができるため、ドラマや映画の撮影によく使用されます。
Over-the-shoulder
オリジナル
Dutch angle:カメラを傾けた画
カメラが傾いた状態で撮影されたアングルです。
このアングルは、不安定さや緊張感を表現することができます。
Dutch angle:効果なし
オリジナル
カメラは傾かず、首を傾げてしまいました。
これはこれで使えるかもしれませんがアングルとしてはダメです。
Fish eye lens:被写体を歪ませた画
魚眼レンズを使用したアングルです。
このアングルは、被写体を歪ませて、よりドラマチックな印象を与えることができます。
こちらは非常に面白い結果となりました。
Fisheye lens
レンジそのものです・・・・
Fisheye lens style
周辺が歪んでます
Extremely Fisheye lens style
少し歪んでいるように見えます
Extremely-Fisheye-lens-style
背景は完全に歪んでます。広角で面白い
こちらはレンズのサイズで丸くなっているのが特徴的です。
Extremely Low-angle:ローアングルを強調した画
こちらはローアングルをさらに強くしたアングルです。
Low-angle
Extremely Low-angle
下からの絵が強調された絵が出力されました。
※High-angleは効果がありませんでした。また強調しても思った画像は出力されませんでした。
back angle:後ろからの画
被写体の背中を撮影したアングルです
被写体の顔や表情を隠すことができるため、ミステリアスな印象や、何を考えているかわからないような印象を与えることができます。
Full Bodyとの相性を見てみる
アングルのプロンプトで撮影する方向がコントロールできることがわかりましたが、全身を描いたときにアングルとうまくかみ合うのかを見てみます。
それぞれのアングルにfull bodyまたはfull body styleを追加して出力していきます。
Head on 正面からの画
〇 Head on,full body
〇 Head on,full body,head to toe
full bodyで見切れる場合は Head to toe のプロンプトを追加することで全身が収まる場合があります。
back angle 後ろからの画 / Profile 横からの画
〇 back angle,full body
〇 Profiel,full body
Over-the-shouder 肩越しの画 / Extremely Low-angle ローアングルの画
× Over-the-shoulder,full body
× Extremely Low-angle,full body
Over-the-shoulderやExtremely Low-angleは全身を表示しようとするとカメラの位置と被写体の距離が合わず、再現はできないようです。
まとめ
今回は被写体に対してのアングルを纏めました。
アングルによって雰囲気が変わってきますね。
お気に入りは決意が伝わってくる雰囲気を感じるローアングルです。
画像を出力した際にうまく思ったようにいかない場合はアングルの向きのプロンプトを追加してみてください。
ぜひ皆様もアングルを活用して遊んでみてください。
巨大化した堕天使 おまけ
今回視点を変えて画像を出力していた中で、被写体が巨大化したプロンプトがあります。
それが Bird’s-eye view / High Angle / satelite view です。
巨大化した際の背景のプロンプトはCityやLakeといった大きな風景の背景になります。
それにfull Bodyを追加しています。
遠近感を出そうとしているのだと思いますが、地面に足をつけているように見えると大きく見えてしまいます。
これを利用して作った画像がこちらです。
なかなか面白い発見もありました。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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