こんにちはLeonardo.Aiを無料でどこまで使えるか研究しているAi画像研究員「のぼりき」です。
Leonardo.Aiを使っているときに思った通りの構図にならないときがあります。
キャラクターの全身を描きたいのに全身を表示してくれない。
キャラクターの上半身を描きたいのにうまく書いてくれない。
プロンプトのやり直しているうちにトークンが無くなってしまうということも・・・・。
そんなときにこの方法を使えばトークンを有効活用しながら画像を生成することが出来ます。
今回は人物像を描く際のプロンプトをどのようにすればいいのかに焦点を絞って解説していきます。
はじめに Leonardo.Aiの特徴
Leonardo.Aiはプロンプトに対して全体の調和を図ろうとする傾向が強いです。
特定の被写体に対しての指示が他の被写体に対しても反映される傾向があります。
そこで今回はシンプルなプロンプトにして構図がどのように変化するのか?を見ていきます。
ここで注意しなければいけない点があります。
確実に求める結果になるとは限らないということです。
今回、使用している言葉は、Leonardo.Aiに機能として組み込まれているかは不明のため、確実に求める結果が得られるとわけではありません。
その言葉によって求められる傾向があるということと組み合わせる他のプロンプトの影響を受けて別の結果がでるということもあります。
今回はプロンプト同士の影響を最小限にするために元のプロンプトは極力シンプルにして生成していきます。
ベースのプロンプトで出力された結果がこちらです。
体を機械にしてサイボーグ感を演出していますが、顔はほぼ人間です。髪飾りが機械なのもそれっぽい。
被写体のフレームの中での大きさを変える
フレームの中での被写体の大きさ(カメラと被写体との距離)に影響する言葉を追加していきます。
カメラと被写体が近ければクローズアップ(寄り)に、遠ければロングショット(引き)となります。
bust-up shot : 胸から上を写したショット
「Bust up shot」は、一般的には「バストアップショット」と表記され、写真や映像などで人物の上半身や胸部分をアップで撮影したものを指します。
bust-up shot
オリジナル
元のプロンプトに対して同じ構図で出力されました。
bust-up shotをプロンプトの前のほうに持ってきます。影響度が強まるはずです。
bust-up shot 前方
bust-up shot 後ろ
結果は変わりませんでした。このことからデフォルトの構図は胸から上となることがわかります。
cowboy shot :モモ・腰あたりから上を写したショット
「カウボーイショット」とは、被写体のウエストレベル付近から上半身が映される形になります。
ウエストから上の部分がフレーム内に収められ、カウボーイのような姿勢や全身の動きを強調するのに用いられます。
こちらは全く機能しませんでした。位置を入れ替えると多少は体を出力しましたが、ももや腰といったところからは描いてくれません。
しかし出力した画像は面白いものを出力したので貼っておきます。
プロンプト後半に記載
メイドの修飾語として
プロンプト前半に記載
プロンプトの前のほうに記載したものが少し引きの画像を出力しましたが
カウボーイスタイルになっています。
やりたかったことはこういうことではないのでボツです。絵としては悪くはないです。
face shot :顔のアップ
「フェイス ショット」は、一般的には顔の写真や撮影されたショットを指す表現です。
これは、ポートレート写真、自撮り写真、または顔のクローズアップなどがあります。
face shot
オリジナル
こちらは顔がアップになっています。有効なプロンプトということになります。
long shot :被写体の全体が見える絵
ロングショット は被写体の全体が見えたり、被写体が周辺環境で小規模に見えるショットのこと。
long shot
オリジナル
引いていますが、long shotと言えるほど全身が描かれていません。
full body :被写体の全体像を写す画
「フルボディ」とは、被写体の全身を撮影することを指します。
full body または full body shot で表現ができます。
プロンプトの位置を変えて出力した結果がこちらです。
プロンプト1
プロンプト2
プロンプト3
プロンプト4
非常に残念な結果です。全身の描写をしてくれないばかりか、見切れてしまっています。
出力後の画像からUnzoom Imageで構図を引くことで補うことはできます。
1回で出力できないのは何とも歯がゆいです。
背景を追加する
Leonardo.Aiではプロンプトに対して全体の調和を図ろうとする傾向があります。
前出のプロンプトでは被写体が単体であることから引きのプロンプトに対して寄っています。
では背景のプロンプトを追加したら全体が引き気味になると予測して背景をプロンプトに追加します。
背景はあくまでサブ要素なのでプロンプトの後ろのほうに追加します。
full body,背景追加
オリジナル
ついに全身が出力されました。ただし引きすぎのような気もします。
medium shot :被写体の腰から上を写す
背景と全身の組み合わせで引きが表現できるようになりましたが、寄りはどうなのか見ていきます。
まずはmedium shotを追加してみます。
ミディアム ショットは、被写体を胸から腰のあたりに切り取ったショットのことを指します。
medium shot
full body shot
背景があった場合のほうが被写体に対して構図が効きやすいです。
腰から上の絵を出力しました。
face shot :顔のアップ
引きは背景を追加することでうまく表現できました。
寄りの場合はどうなるか見てみます。
背景あり
背景なし
背景を追加したほうが若干引いています。
顔のアップなので背景自体は入れてもあまり意味がないのでアップの際には背景は必要ありません。
顔のアップに対して背景があることで全体の絵としては、ぼやけた感じになってしまっています。
構図に関するプロンプト その他
一般的にカメラワークで使用される寄りや引きに関する言葉をプロンプトとして一覧で表記しています。
Leonardo.Aiの効き具合も記載していますので参考にしてみてください。
ただし被写体によっては効果があったり、なかったりしますのでご注意ください。
プロンプト | 日本語訳 | 効き具合 | 背景効果 | 備考 |
Bust up shot | 胸から上 | デフォルトと同じ | ◎胸から上 | |
cowboy shot | 腰から上 | プロンプト前方で少し | ▲胸から上 | カウボーイスタイルが反映 |
face shot | 顔のアップ | 効果あり | 少し引く | |
long shot | 全身 | 胸から上 | 腰から上 | |
full body | 全身 | 腰から上 | ◎ | 前方記載で効果アップ、見切れがち |
medium shot | 上半身 | 胸から上 | 上半身 | |
wide shot | 全身 | 腰から上 | 腰下から上 | |
close-up | 大きく映す | 対象に寄る | 対象に寄る | close-up of 〇〇〇 で使用 |
Extreme close-up | 一部を大きく写す | 対象に寄る | 対象に寄る | Extreme close-up of 〇〇〇 |
head to toe | 頭からつま先 | 上半身 | 全身 | 背景とfull bodyを記載すると効く |
Extreme close-up of 〇〇〇 はぜひ一度お試しいただきたいです。
Extreme close-up of eye
引きの絵では見えなかったサイボーグの隠れた一面が見えた気がします。
full bodyで見切れた際のリカバリー方法
full bodyで出力した場合に見切れてしまうことがありますが、生成された画像を元に簡単に引きの画像を出力して品質を上げることができます。
またプロンプトを変えるとランダム要素でキャラクターの詳細が変わってしまうこともあります。
髪型や衣装や体の向きなど。
気に入った画像が見切れていた場合のリカバリー方法は次の手順で行えます。
- 出力された画像を Unzoomed Image で引きの画像を出力する
- 追加された場所は画像が不自然な状態になっているのでUnzoomede Imageを表示させた状態でAltemate Upscalede Image で画像の質を上げる
上記の処理で調整できますのでぜひお試しください。トークンはそれぞれ5トークン消費しますので合計10トークンが必要になります。
オリジナル
上下が見切れている
Unzoomed Image
追加された目が不自然
Altemate Upscalede Image
追加されたところが自然に
キャラクターのサイズを変える まとめ
キャラクターの大きさについて、プロンプトがどのように影響するのかを調べました。
これを抑えておくことで何度もプロンプトを修正するなくイメージした絵に近づけることが出来ます。
ぜひご活用いただけると嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
おまけギャラリー ※今回は面白画像が出てきませんでした・・・・。
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